投資銀行IBD(投資銀行部門)に関しては書籍は多数あれど、マーケットについては実際に現場に行かないとなかなかイメージがつかないかもしれません。
惜しくもインターンに参加できなかった方へ、よくある一般的なプログラムをご紹介いたします。どうしても参加者・非参加者で大きく差がついてしまいますので、これを読みながらOB訪問をしつつ、マーケットへの理解を進めていってください。
また実際のトレーディングにトライすることもオススメします。
1.トレーディングシミュレーション
例えばインターン先で行われることの1つにトレーディングシミュレーションがございます。複数の銘柄の仮想株式をターゲットに、さまざま流れてくるニュースを咀嚼しつつ売買を行っていくというシステムで、流れてくるニュースにいかに反応するかがカギとなります
具体的に言えば、円高気配のニュースに対して輸出比率の高い企業の株式のスタンスを売りに、債権放棄のニュースに対して当該銀行の株式のスタンスを売りに・・・等となるでしょう。
GDPとGNPの違いは何ですか?
このプロセスをチームで行ないます。トレーディング成績が上位のグループには賞品が贈呈されるなど、適度に競争心を煽ってくれます。
コツとしてニュースの解釈ももちろんですが、そのニュースが本当にニュースなのかの見極めも大事だと思います。
すなわち、「電子機器メーカーの利益が前年比20%アップ」というニュースが流れたとしても、前々日に「電子機器の民間設備投資が30%アップ」というニュースがあれば、前者を"ニュース"と捉えて反応するのは遅いかもしれません。
もちろん実際のトレーディングにおいては、このような一定のベクトルのニュースがそのまま流れていくわけではありませんが、
そのあたりはシミュレーション。素直に捉えて素直にスタンスを決めましょう。
2.トレーディングフロアの見学
デュアルディスプレイどころではないマルチディスプレイに驚くもよし、社員の方々のグローバルさに驚くもよし、
各部門間のカルチャーの違いを味わうもよしでしょう。
実際、株式部門と債券部門のカルチャーは大分違うようです。また、ここで懇親会における質問のネタを醸成させておくのもオススメです。
どのくらいの時間がクリアするためにマネーオーダーを取るん。
場中であれば、Fxxk!とひたすら叫んでいる外人さんがいるかもしれませんし、マーケットの状況次第では受話器が飛んでるかもしれませんが、それは華麗にスルーしましょう。
国債(JGB)だと分厘毛糸でスプレッドを計算するので、「3毛5糸づよ!」とか古きよき日本語がこだましているのを耳にするかもしれません。
はっとするような綺麗な女性に出会うことがあるかもしれませんが、あなたはまだ平等な立場ではないのでアプローチすることは避けましょう・・・w
男性を見るときはカラーシャツやカフスボタンのおしゃれ加減を見るのも面白いかもしれません。
3.懇親会
そして最後に懇親会について。
これはワイワイ飲む場ではなく、自分をアピールする戦場です。
名札(名前・所属大学)は常時装着状態が義務付けられ、
社員は「一緒に働けそうな能力を備えているか」を判断すべく、
態度から質問内容まですべてチェックしてます。
依存的な態度の質問(~とは何ですか?等)だけでなく、積極的な攻めの問い(~についてどう思われますか、私は~と思っていますがいかがでしょう?等)をしてみるとよいでしょう。
金融市場部門の何たるか、株式と債券のパフォーマンスの違い等はもちろん事前に押さえておきたいところ。空売り、ベーシスポイント、スワップ等の基本用語もわからずに参加してしまうと、せっかくの機会を無為にしかねません。
アスベストの管理とは何か
「なぜこの会社を志望なさったのですか?」「一番大変だったことは何ですか?」等の就活普遍的質問もすること自体は良いと思いますが、これらの質問に終始することは少々残念な気がいたします。
金融市場部門のインターンに参加するからには当該分野の相応の"興味"をお持ちとは思いますが、
その興味を具体的な質問に落とし込むのは意識しなければ意外と難しい。
社員の方々が時間を割いて参加してくださっていることも忘れず、有意義な時間を過ごしたいものです。
自己トレーディングのススメ
外銀市場部門を目指しているのであれば、すでに証券口座をもって積極的に取引されている方もいらっしゃるでしょう。
もしまだされていないのであれば、今のうちから市場と触れ合っておくのは重要と考えます
とても勉強になりますし、多少なりとも自腹をきるわけですから
必死になって日経ニュースを読むようになりますw
手数料重視であれば、ほぼ最安だと思われるので
クリック証券はオススメです。
もうひとつは楽天証券。これはツールが優れているのです。
そのツールとはマーケットスピードです。
マーケットスピードとはチャートやニュースをリアルタイムで確認できる
ツールで、トレーディングする上で非常に便利です。
あのジェイコムで20億円稼ぎ、個人資産200億円超といわれるカリスマトレーダーBNFもよく使っているツールです。
そしてなんといっても日経テレコンという日経新聞の検索端末を無料で使えるのがよいところ。
新聞をとらなくても速報ニュースであれば、毎日ここでチェックできますし1年前までの新聞検索ができるので
「最近気になったM&A」という投資銀行で頻発される質問にも十分準備することができます。
私はマーケットスピードで市況をチェックして、手数料安いものはクリック証券でトレーディングするといった使い方をしています。
参考図書
以下マーケットの入門書を並べてみました。ぜひ一度目を通してみてください。
以上興味を持ってさまざまな情報収集をしつつ、アプライしてみることをオススメします。頑張ってください!
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